夫婦間の取り決めを合意書に｜離婚相談25

いろいろな問題を抱えながらも、婚姻生活を維持している夫婦があります。まったく何も問題が起きない夫婦であることの方が珍しいかもしれないと、思うこともあります。

良いときがあれば悪いときもあります。人生は、いろいろなことがあって構成されるものとなります。大事なことは、何を優先して考えていくかということになります。

上記の相談者の方のように、配偶者の不倫問題があっても、婚姻生活を継続させるという選択もあります。人生全体のなかで、一時の悪い事態をもって、方向を変えてしまうことは大きな判断となります。その判断が、必ずしも良い結果に向かうとの保証はどこにもありません。

ただ、良くない状態がずっと続くようであれば、あらたな道を選択することもあるでしょう。そのようなことから、何とか離婚にはならないでいるものの、何かあったときには離婚することも考えて、問題への対応をしていくこともあります。

大事なことは、夫婦での話し合いをしっかりとおこなって、共通の覚悟を持つことであると考えます。

夫婦として話し合って、将来に向けて夫婦関係を修復させていこうという合意（決意）をすることは、有意義なことであると考えます。

修復の過程で、同居する場合、別居する場合とありますが、別居の場合には、婚姻費用、住宅ローンの負担などについても取り決めておかなえればなりません。

そのように夫婦間で合意したときには、夫婦としても気持ちが一つの方向に向かっている良い状態であります。口約束のままであっても、構わないようにも思えます。

しかし、将来的には何が起きるか分からないということも現実に考えなければなりません。お互いに、合意した内容を文書によってしっかりと確認することで、決意が更に高まることもあります。

また、将来に何か起きて離婚に直面することになったときに、当時の約束した合意書があると、過去の経緯が明らかになるという効果もあります。

人生は、誰であっても、先が読めないものです。したがって、たとえ夫婦間であっても約束したことについては合意書にして確認しておくことが安心であると言えます。